解体工事の流れを徹底解説!準備から完了までをわかりやすく説明します
2024.10.14
解体工事は、家を建て直す、土地を有効活用するなど、人生における大きな決断を伴うプロセスです。
しかし、いざ解体工事を検討しようとすると、その工程や費用、必要な手続きなど、多くの疑問が湧き上がってくるのではないでしょうか。
この記事では、解体工事を検討している方のために、解体工事の流れを徹底解説します。
準備から完了までをわかりやすく説明します。
□解体工事の工程を理解する
解体工事は、大きく分けて3つの工程で構成されています。
1:事前準備
2:解体工事
3:完了後の処理
それぞれの工程には、重要なプロセスが複数含まれており、スムーズな解体工事の実施には、各工程をしっかりと理解することが不可欠です。
1:事前準備
解体工事の事前準備は、工事の成功を左右する重要な工程です。
解体工事を始める前に、以下の項目をしっかりと確認し、必要な手続きを進めていきましょう。
1:解体会社を選ぶ
解体工事を依頼する際には、まず解体会社から見積もりを取り寄せ、検討することが重要です。
見積もりは、解体会社の規模や経験、使用する重機の種類、解体する建物の構造などによって大きく異なります。
見積もりの際には、解体費用だけでなく、廃棄物処理費用や申請費用なども確認しましょう。
2:建設リサイクル法の申請をする
80平米以上の解体工事を行う場合は、建設リサイクル法に基づいて、解体工事の7日前までに都道府県知事への事前申請を行う必要があります。
この申請は、解体会社に代行を依頼することもできますが、原則として施主が提出の義務を負います。
提出を怠ると、罰則が科せられる場合もあるため、必ず期限内に申請を行いましょう。
3:道路使用許可申請をする
解体工事で工事車両を駐車するために、家の前の道路を使用する場合は、警察署に道路使用許可申請を行う必要があります。
許可を得ずに解体工事を進めると、罰金が科せられるだけでなく、工事が中断される可能性もあります。
道路使用許可申請も、解体会社に代行を依頼することができます。
4:物件と周辺の調査をする
解体工事を行う前に、建物の構造や周辺環境について調査を行う必要があります。
建物の構造は、解体方法や費用に影響を与えます。
また、周辺環境の調査では、隣家との距離や道路の幅員などを確認し、解体工事が周辺環境に影響を与えないよう、適切な対策を講じる必要があります。
5:近隣住民へ工事の説明をする
解体工事は、騒音や振動、粉塵などの影響を周辺住民に与える可能性があります。
そのため、解体工事を始める前に、近隣住民に工事内容やスケジュールなどを説明し、理解と協力を得ることが重要です。
近隣住民との良好な関係を築くことで、スムーズに工事を進めることができます。
6:家屋内の所有物を撤去する
解体工事を行う前に、家屋内の所有物をすべて撤去する必要があります。
不要な家具や家電、その他の物品などは、事前に処分するか、保管場所を確保しておきましょう。
特に、貴重品や思い出の品は、紛失や破損を防ぐために、事前に安全な場所に保管しておくことをおすすめします。
7:ガス・水道・電気を停止する
解体工事を行う前に、ガス、水道、電気の供給を停止する必要があります。
各ライフラインの供給元へ連絡し、解体工事の期間中に供給を停止してもらうように手続きを行いましょう。
停止の手続きは、解体会社に依頼することもできます。
□解体工事はどんな工程で進むのか
解体工事が始まると、以下の工程で工事が進んでいきます。
1:外構の撤去をする
解体工事の最初の工程は、外構の撤去です。
外構には、ブロック塀、カーポート、フェンス、門扉、植栽などがあります。
これらの外構は、足場を組んだり、重機を搬入したりする際に障害となるため、最初に撤去されます。
2:足場養生の組み立てをする
外構の撤去が終わると、足場を組み、養生を行います。
足場は、解体作業を行うための安全な作業スペースを確保するために設置されます。
養生は、防音、防塵、防振などの対策を行い、近隣への影響を最小限に抑えるために実施されます。
足場と養生は、解体工事が安全かつスムーズに進められるための重要な工程です。
3:家屋の内部を解体する
足場と養生が完了すると、家屋の内部の解体作業が始まります。
内部の解体では、内装材、断熱材、設備機器などを撤去していきます。
この工程では、手作業で解体できるものが多く、重機はあまり使用されません。
内装材や断熱材は、建設リサイクル法で分別が義務付けられているため、適切に分別して処理する必要があります。
4:家屋本体を解体する
家屋の内部の解体が完了すると、家屋本体の解体作業に移ります。
家屋本体の解体では、重機を使用して、壁、柱、屋根などを解体していきます。
この工程では、大量の廃材が発生するため、適切な処理を行う必要があります。
また、解体作業中の騒音や振動、粉塵に注意し、近隣への影響を最小限に抑える対策を講じる必要があります。
5:廃材の処理をする
解体作業が完了すると、発生した廃材の処理を行います。
廃材は、建設リサイクル法に基づいて、分別され、適切な処理施設に搬出されます。
廃材の処理は、環境保護の観点からも重要な工程です。
6:土地の整備をする
廃材の処理が完了すると、最後に土地の整備を行います。
土地の整備では、解体工事によって生じた残土や瓦礫などを撤去し、平坦な状態に整えます。
また、必要に応じて、排水溝や擁壁などを設置し、土地の機能を回復させます。
□まとめ
解体工事は、事前準備、解体工事、完了後の処理という3つの工程で構成されています。
それぞれの工程には、重要なプロセスが複数含まれており、スムーズな解体工事の実施には、各工程をしっかりと理解することが不可欠です。
解体工事は、騒音や振動、粉塵などの影響を周辺住民に与える可能性があるため、近隣住民とのコミュニケーションを密にすることが重要です。
また、建設リサイクル法などの法律を遵守し、適切な手続きを行うことで、安全かつスムーズに解体工事を進めることができます。
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