外壁の防水シートの種類はご存知ですか?注意するべき施工ポイントを解説

2024.06.26

自宅での防水作業は、住宅の維持にとって重要な部分です。

特に壁の防水は、構造的なダメージを防ぎ、居住性を高めるために不可欠です。

 

そこでこの記事では、知っておくべき外壁の防水シートの種類と、正しい施工ポイントを紹介します。

 

□外壁の防水シートの種類

 

外壁用防水シートには主に「透湿防水シート」と「アスファルトフェルト」があります。

これらのシートは、それぞれ異なる特性を持ち、用途によって最適なものが選ばれます。

 

1:透湿防水シート

 

このタイプのシートは、主にサイディングや通気工法で用いられることが多いです。

透湿性が高く、壁内部の湿気を外に逃がせるため、結露を防ぎつつ、雨水の浸入を防止します。

特に、高気密高断熱の住宅に最適です。

また、冬場は室内の暖かい空気を保てるため、一年を通して快適な室内環境を維持できます。

 

2:アスファルトフェルト

 

古典的な防水材で、主にモルタル仕上げの外壁に使用されます。

防水性は高いですが、透湿性には欠けるため、湿気が多い環境では推奨されません。

雨水の浸入を完全に防ぎますが、内部の湿気は閉じ込めてしまうため、使い方を誤ると壁の内部が腐る原因にもなり得ます。

特に梅雨時期にはその特性を理解し、適切な使用が求められます。

 

 

□防水シートの正しい施工ポイント

 

防水シートの施工は細かな注意を要する作業です。

以下に主要な施工ポイントを解説します。

 

1:出入隅の重ね方

 

防水シートは隅々までしっかりと重ねることが重要です。

特に出入隅は、水の浸入を防ぐためにも、シートを十分に折り返し、重ね合わせることが求められます。

この工程を丁寧に行うことで、長期間にわたる防水性が確保されます。

 

2:軒天との取り合い

 

屋根と壁の接合部分は、特に水漏れしやすい場所です。

防水シートは軒天よりも上部に施工することで、雨水が内部に浸入するのを防ぎます。

この取り合い部分の正確な施工が、全体の防水性を左右するため、特に注意が必要です。

 

3:配管周辺の防水

 

配管や配線が壁を貫通する部分は、防水シートだけでなく、専用の防水テープを使用して補強します。

この工程は水漏れ防止に非常に重要です。

適切に施工することで、将来的なトラブルを未然に防げます。

 

□まとめ

 

今回紹介した防水シートの種類と施工方法を理解し、適切に実践することで、自宅を長期間快適に保てます。

適切な防水作業は、コストを抑えつつも、住宅の価値を高めるために効果的な手段です。

 

防水シートを適切に施工することは、日々の生活を過ごす上で非常に重要です。

住宅のことでお困りごとがある方は、お気軽に当社にご相談ください。