地盤調査の費用と種類について解説!

2024.07.23

マイホーム購入を検討している、または建築中の皆さん。
土地の地盤のこと、具体的にどれくらい知っていますか。

「地盤調査」という言葉は聞いたことがあるけれど、実際にはどんな調査なのか、どんな種類があるのか、費用はどれくらいかかるのか、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、マイホーム建築において非常に重要な「地盤調査」について、種類や費用、必要なケースなどをわかりやすく解説します。

□地盤調査ってそもそも何?

家を建てる前に、その土地の地盤が建物の重さに耐えられるのか、液状化の危険性はないのか、といったことを調べるのが地盤調査です。
つまり、地盤調査は安心安全な住まいづくりに欠かせないものなのです。

*地盤調査は義務

2000年の建築基準法改正により、新築住宅では地盤調査が事実上義務付けられました。
これは、住宅の品質確保の促進などに関する法律(品確法)で、建築会社や不動産会社が建物の瑕疵に対する10年間の責任を負うことになったためです。

*地盤調査はどんな時に必要?

具体的に、どんな時に地盤調査が必要になるのか、ケース別に見ていきましょう。

1:新築一戸建て(建売住宅)を購入する場合

建築基準法では、地盤調査を行い、その結果に基づいて基礎の設計を行うことが求められます。
そのため、新築一戸建てでは地盤調査が実施されていると考えて問題ありません。

2:注文住宅を建てる場合

注文住宅の場合も、ハウスメーカーや工務店が瑕疵担保保険に加入する条件として地盤調査結果が求められるため、地盤調査は必要となります。

3:中古一戸建てを購入する場合

中古一戸建ては、地盤調査が義務付けられていません。
しかし、2000年以前の物件でも地盤調査が実施されている場合があるので、不動産会社を通じて売主に確認してみましょう。

4:建て替えをする場合

今まで住んでいた家を解体して新たに家を建てる場合も、地盤調査は必要です。
建て替え前の家と建て替え後の家では、建物の重さや構造が異なるため、建て替え前の基礎や地盤では十分でない可能性があります。

5:土地を購入する場合

土地のみを購入する場合は、売主が地盤調査を実施しているか確認してみましょう。
もし実施されていない場合は、購入前に地盤調査を行う必要があります。

 

□地盤調査の種類と費用

地盤調査には、大きく分けて2つの種類があります。

1:スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験は、一般的な住宅に用いられることが多い調査方法です。
先端がスクリュー状になったロッドにおもりをつけながら回転させていき、地盤の強度を調べます。
費用は5万円程度と、ボーリング調査に比べて安価です。

2:ボーリング調査

ボーリング調査は、ボーリング機械を使って穴を掘り、地質の状態まで詳しく調べます。
費用は25万円から30万円ほどと、スウェーデン式サウンディング試験よりも高額ですが、より詳細な地盤情報を把握することができます。

□まとめ

この記事では、住宅を建てる際に重要な「地盤調査」について解説しました。
地盤調査の種類や費用、必要なケースを理解することで、安心してマイホーム建築を進められるでしょう。
特に、新築住宅では地盤調査が事実上義務付けられていることを覚えておきましょう。
また、注文住宅や建て替え、土地を購入する場合も、地盤調査が必要となるケースが多いので、事前にしっかりと確認することが大切です。