付帯工事とは?種類と費用について解説します

2024.07.18

家を建てるとき、建物そのものに加えてさまざまな付帯工事が必要になります。
これらの工事は、建物本体の工事だけでは完成しない家の機能や安全性を確保するために欠かせません。
しかし、具体的にどのような工事が含まれるのか、費用がどの程度かかるのかを知っておくことは重要です。
この記事では、付帯工事の概要とその種類、費用について詳しく解説し、マイホーム建築の際に役立つ情報をご紹介します。

□付帯工事とは?

付帯工事とは、住宅建築において建物本体以外の工事を指します。
これらの工事は、家の機能を補完し、居住環境を整えるために必要不可欠です。

*主たる工事と付帯工事の関係

付帯工事は、建物本体の工事(主たる工事)を行う上で不可欠な工事であり、主たる工事と一体となって意味を持ちます。
例えば、家を建てるために必要な地盤改良工事や、水道や電気の引き込み工事などが含まれます。

*付帯工事の判断基準

付帯工事と主たる工事の区別は、建設業許可事務ガイドラインに基づいて行われます。
「付帯工事は、建設工事の注文者の利便、建設工事の請負契約の慣行等を基準とし、一連または一体の工事として施工することが必要または相当と認められるか否かを総合的に検討する」とされています。
要するに、主たる工事を行うために必要で、切り離せない工事が付帯工事と判断されます。

*付帯工事の注意点

付帯工事を進める際には、いくつかのポイントに注意が必要です。
付帯工事の費用が主たる工事を超えることは避けなければなりません。
また、500万円以上の工事には専門技術者の配置が求められます。
これにより、安全かつ適正な工事が保証されるのです。

 

 

□付帯工事の種類と費用

付帯工事にはさまざまな種類があり、それぞれの工事にかかる費用も異なります。
以下に、代表的な付帯工事の種類とその費用について説明します。

1:解体工事と伐採工事

既存の建物がある場合、その解体工事が必要です。
木造住宅の解体費用は一般的に150万円から200万円程度かかります。
また、不要な樹木の伐採工事も必要になる場合があり、費用は樹木の種類や本数によって異なります。

2:造成工事と整地工事

農地を宅地に変更する場合や、敷地内の高低差を解消するための造成工事が必要です。
これらの工事は、その内容によって費用が大きく異なるため、事前の確認が重要です。

3:地盤改良工事

地盤調査の結果、地盤が弱い場合には地盤改良工事が必要です。
費用は工事の種類により異なり、50万円から100万円程度を見込んでおく必要があります。

4:引き込み工事

道路から敷地内までの給排水、電気、ガス、テレビ、インターネットの引き込み工事です。
メインの管までの距離や敷地の条件によって費用が変動しやすい項目です。

5:外構工事と造園工事

駐車場、フェンス、門、庭の植栽などの外構工事です。
車の台数や庭の広さ、仕上げの内容によって費用が大きく異なります。
見積もりを取って、どの程度の工事が可能かを確認することが重要です。

6:カーテン・照明工事

カーテンや照明などのインテリアに関する工事も、付帯工事に含まれます。
これらの工事が見積もりに含まれているかどうか、チェックしておくことが大切です。

□まとめ

付帯工事は、建物本体工事だけでは完結しない住宅の機能を補完し、安全で快適な居住環境を整えるために重要な役割を果たします。
解体工事や造成工事、地盤改良工事、引き込み工事、外構工事、インテリア工事など、多岐にわたる付帯工事の種類とその費用について理解することで、マイホーム建築に関する不安や疑問を解消し、安心して建築を進められます。
この記事を参考に、付帯工事の重要性を理解し、計画的に進めていきましょう。